AERAの連載「はたらく夫婦カンケイ」では、ある共働き夫婦の出会いから結婚までの道のり、結婚後の家計や家事分担など、それぞれの視点から見た夫婦の関係を紹介します。AERA 2022年10月24日号では、ローソンストア100でプロモーションユニットのユニットマネジャーを務める森口紫乃さん、フリーイベントディレクターの森口拓さん夫婦について取り上げました。

【写真】「あ、この人のDNAがほしい!」から結婚へ!?映画“カメ止め”の上田慎一郎監督夫妻

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夫32歳、妻36歳で結婚。ポメラニアン(13歳)は家族の一員。

【出会いは?】それぞれの取引先、友人に誘われて参加したクリスマスパーティーがきっかけ。仕事帰りに待ち合わせて飲みに行ったり、休日遊びに行ったりして気づいたら付き合っていた感じ。

【結婚までの道のりは?】交際から7年。ずっと同棲していて結婚は別にしなくてもいいと考えていたが家族・親族からの「圧」もあり結婚。

【家事や家計の分担は?】家事は、妻が8割、夫が2割。家計は完全に別々。

妻 森口紫乃[52]ローソンストア100 プロモーションユニット・ユニットマネジャー

もりぐち・しの◆1970年、東京都生まれ。大学卒業後、ホテルに入社。97年、美容・エステ会社に転職、広告・宣伝担当。仕事が楽しく多忙で2度入院。2005年にPR代理店に転職、11年、ローソンストア100に入社

 若い頃はお互いがむしゃらに働いていました。私も過労で倒れましたが、彼も無理をしすぎてダウン。少しずつ治りかけていた時に、彼が突然メキシコに行くと言い出しました。心配ではありましたが反対はしませんでした。新しい世界で元気になって帰ってきてほしいと、送り出しました。いくつかの国を回り、強くなって帰ってきました。

 彼は私のよき理解者です。仕事で迷った時、いつも客観的なアドバイスをくれます。耳が痛いこともありますが、それが役に立ちます。以前、「紫乃は人を駒のように考えている」と指摘され、ハッとしたことがありました。感情を抜きにして、人の最適な配置ばかりを考えてしまう傾向があると思い、気をつけるようになりました。

 以前、夫の友人の占師に私の宿命は雨で、彼は花だと言われたんです。確かに彼は花のように美しい心を持った純粋な人です。私はその花がいつまでもきれいにいられるように、雨を注ぎ続けて生きていくんだろうなと思います。

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