横浜アリーナでは9月16日から19日まで7公演を開催。全国7カ所33公演で35万5千人を動員予定
横浜アリーナでは9月16日から19日まで7公演を開催。全国7カ所33公演で35万5千人を動員予定

「King & Prince ARENA TOUR 2022~Made in~」が横浜アリーナで4日間にわたり開催され、10万5千人を動員した。その模様をレポートする。AERA 2022年10月10-17日合併号から。

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「ドン! ドドン!」

 会場が暗転すると和太鼓が轟(とどろ)いた。メインステージには巨大な月。カンカンカン!と甲高く拍子木が鳴り響き、大量の桜吹雪が舞い落ちる──。と、ツアーの中心となるアルバムのリード曲「ichiban」のイントロが流れ、5人がステージに現れた。激しいダンスでTikTokでも大バズリした曲だ。圧巻のダンスパフォーマンスでの幕開けに、1万5千人の観客はどよめいた。「オープニング映像」ではなく楽曲からのスタートはグループ初。冒頭の桜吹雪は総重量50キロというド迫力で、演出を担当する神宮寺勇太の「ファンを驚かせたい。楽しませたい」という熱い思いがひしひしと伝わってくる。

「皆さん、俺らに会いたかったか!? 本当ですか!? OK、最後までよろしくね!」(永瀬廉)

「初めましての人も久しぶりの人も、今日は最後まで一緒に盛り上がりましょう!」(高橋海人)

「俺たちに会えるの楽しみにしてましたか?」(神宮寺)

「元気ですか? 下の方どうですか? 2階の方どうですか? みんな元気ですね。最後までよろしくお願いします!」(岸優太)

「楽しむ準備はできてるか? OK! 最高の思い出、作っていきましょう!」(平野紫耀)

 メンバーの思いにファンはペンライトを振って声援に変える。

 ツアーのコンセプトは「和」+「洋」。そして、何より大切にしたのは「ファンとの一体感」だ。それは人気曲でありながら、ライブでは出番に恵まれなかった「君は、綺麗だ。」を序盤で披露したことでもよくわかる。曲中に組み込まれた、永瀬、神宮寺の「綺麗だよ」、そして高橋の「離さないよ」というせりふが甘く囁(ささや)かれると、ペンライトは一層激しく揺れる。また、ファンサービスの時間もたっぷりと設けられた。

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