(c)2022 フジテレビジョン、アミューズ、文藝春秋、FNS27社
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 俳優・歌手の福山雅治さんがAERAに登場。9月16日にはガリレオシリーズ最新作「沈黙のパレード」が全国劇場で公開された。どうすれば人の心を打つ作品が生み出せるのか、ずっと考え続けてきたという。AERA 2022年9月26日号から。

【写真】蜷川実花が撮った!AERA表紙を美しく飾った福山雅治

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 撮影でもインタビューでも変わらない印象がある。まっすぐに、静かに相手を見つめる。カメラ越しの視線や投げかけた言葉が、どっしりと受け止められる感触がある。そして時々、間を空けて考える。用意された言葉ではない。自分の体を通じて得た経験や思考。そこから言葉の断片を取り出して、できる限り生の感情を乗せて相手に伝えようとしている。そんな印象をいつも受ける。

「僕は音楽を聴くときも、作業をしながらとか、イージーリスニング的な聴き方ができないんです。表現者が表現したいことをどれだけ受け止められるか、共感できるか、解釈できるかという向き合い方をしてきました。だから、本能的に魅かれる部分がないと音楽も聴かないんですよ」

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