横山光昭さん(撮影/小山幸佑)
横山光昭さん(撮影/小山幸佑)

 今年6月、ツイッターで話題を呼んだ書籍『年収200万円で豊かに暮らす』。家計再生コンサルタントの横山光昭さんが監修し、節約術などを紹介したものだった。AERA 2022年8月29日号は、横山さんに支出の見直す方法や貯金額の目標などを聞いた。

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「#年収200万円」がツイッターでトレンド入りしたのは予想外でした。年収1千万円でも生活費が足りないと言う人もいるからです。ただ、円安や物価高にもかかわらず給与が上がらない中、将来に不安を感じる方が多く反響も大きかったのかと思います。しかし、年収が低くても、家計のちょっとした工夫で乗り越えることができると示したかったのが、この『年収200万円で豊かに暮らす』の狙いです。

 家計ででき得ることは「収入・支出・投資」の三つしかありません。収入が上がらないのなら大切なのは支出を抑えること。最初に、ここにはお金をかけたい、ここにはかけたくないとすみ分けをしてみてください。スマホにお金をかけたくないのなら、格安スマホに切り替えるといいでしょう。スマホ代や家賃、生命保険料のように毎月ほぼ一定額かかる支出を「固定費」と呼びます。支出の見直しは、固定費から取りかかると効率が良くなります。

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野村昌二

野村昌二

ニュース週刊誌『AERA』記者。格差、貧困、マイノリティの問題を中心に、ときどきサブカルなども書いています。著書に『ぼくたちクルド人』。大切にしたのは、人が幸せに生きる権利。

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