夫・安倉宏明さんと妻・安倉みぎわさん(撮影/谷本結利)
夫・安倉宏明さんと妻・安倉みぎわさん(撮影/谷本結利)

 AERAの連載「はたらく夫婦カンケイ」では、ある共働き夫婦の出会いから結婚までの道のり、結婚後の家計や家事分担など、それぞれの視点から見た夫婦の関係を紹介します。AERA 2022年8月29号では、ICONIC取締役の安倉みぎわさん、ICONIC代表取締役の安倉宏明さん夫婦について取り上げました。

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夫27歳、妻26歳で結婚。長男(11)、長女(9)、次男(6)とホーチミンで5人暮らし。

【出会いは?】新卒で入社した会社の同期として。内定時から気が合って連絡を取り合い、入社後は同じ事業部に配属された。

【結婚までの道のりは?】起業を志していた夫が事業を起こす場所をベトナムと決め、ウガンダで勤務していた妻にそれを告げると、その場で「私もベトナムに行く」と答えた。

【家事や家計の分担は?】平日の家事はお手伝いさんが担い、週末の家事は妻がタスクを指示し夫がサポート。家計は夫が管理。

妻 安倉みぎわ[41]ICONIC取締役

やすくら・みぎわ◆1981年、北海道生まれ。横浜国立大学卒業後、ベンチャー・リンクを経て、2006年に青年海外協力隊としてウガンダに渡り人材需要調査に従事。07年から三井住友銀行ホーチミン支店で法人営業を担当し、10年から現職

 子どものころからずっとあこがれていたアフリカ、念願かなってウガンダで働き始めたころに、突然彼から「ベトナムで起業する」と言われて、契約期間が終わったら一緒に行くと、迷うことなく答えました。急成長を遂げている国で、パートナーと一緒に暮らし、働くことで、新しい人生が始まりそうでとてもワクワクしたんです。

 夫はいつも自信に満ちていて、常に前進しようとする人です。彼の会社の一員になってからは、いきなり新事業の立ち上げを命じられるなど無理難題を押し付けられてばかり。それでも、「絶対にできるよ」という彼のペースに巻き込まれ、その期待に必死に応えようとしてきたことで、新しいキャリアを築くことができました。

 今は東南アジアでのニーズに応えていくことで精いっぱいですが、いつか私の手で事業をアフリカに拡大したい。もう一度、大好きなアフリカに渡って、私たちのビジネスで現地に貢献する日を夢見ています。

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