ニューヨークのジョン・F・ケネディ空港に到着し、ターミナル内を歩く小室眞子さん(中央)と圭さん=2021年11月14日
ニューヨークのジョン・F・ケネディ空港に到着し、ターミナル内を歩く小室眞子さん(中央)と圭さん=2021年11月14日

 小室圭さんが3度目の司法試験に臨んだ。圭さん、眞子さん夫妻は、なぜ必要以上に注目されるのか。その訳を独自の視点で読み解いた。AERA 2022年8月8日号の記事を紹介する。

【写真】眞子さんが発言している時の小室圭さんの鋭い表情

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 7月26日、小室圭さんが受けるとみられるニューヨーク州の司法試験が始まった。圭さんにとって3度目となる。こんなことも含め、眞子さんと圭さんの暮らしを、何となく知っている。そういう日本人はたくさんいるはずで、私もその一人だ。

 2人の情報を積極的に追いかけてはいない。が、新聞は購読している。掲載されている雑誌広告を見ると、2人のことが書いてある。試験日が近づき、見出しも派手になった。それを引用しつつまとめると、圭さんは「汚スーツ」で出勤、「厚顔の勝算」を持ち、眞子さんには「皇族ビジネス」の野望があり、「セレブ妊活」中──だ。

 漂う悪意。実際の記事は、見出しより悪意は抑えめだ。が、眞子さんが民間人になって9カ月、2人は相変わらず「あれこれ書いていい人」だ。

 始まりは圭さんの母と元婚約者との金銭トラブルだった。だがこれは解決済みと報じられている。結婚の翌月に元婚約者と圭さんが面会、解決金を受け取るということで合意したという。それでも状況は変わらない。

■女性皇族の結婚相手

 過去、結婚により皇族の身分を離れた内親王及び女王は、小室眞子さんを含め8人いる。その内、昭和天皇第4皇女子 池田厚子(あつこ)さんの夫・隆政(たかまさ)さん、昭和天皇第5皇女子 島津貴子(たかこ)さんの夫・久永(ひさなが)さん、崇仁親王第1女子 近衞やす子(「やす」はうかんむりに心と用)さんの夫・忠輝(ただてる)さんは旧華族の人だ。憲仁親王第2女子 千容子(まさこ)さんの夫・宗室(そうしつ)さんは茶道裏千家の家元、憲仁親王第2女子 千家典子(せんげのりこ)さんの夫・国麿(くにまろ)さんは出雲大社宮司の長男。以上5人はバックグラウンドのわかりやすい人々、と言っていいだろう。

 上皇第1皇女子 黒田清子(さやこ)さんの夫・慶樹(よしき)さんは都庁職員で、初等科から大学まで学習院。秋篠宮さまの親しい友人だったことは広く知られている。憲仁親王第3女子 守谷絢子(もりやあやこ)さんの夫・慧(けい)さんは日本郵船社員。彼のことは、作家の林真理子さんの言葉で紹介したい。

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矢部万紀子

矢部万紀子

矢部万紀子(やべまきこ)/1961年三重県生まれ/横浜育ち。コラムニスト。1983年朝日新聞社に入社、宇都宮支局、学芸部を経て「AERA」、経済部、「週刊朝日」に所属。週刊朝日で担当した松本人志著『遺書』『松本』がミリオンセラーに。「AERA」編集長代理、書籍編集部長をつとめ、2011年退社。同年シニア女性誌「いきいき(現「ハルメク」)」編集長に。2017年に(株)ハルメクを退社、フリーに。著書に『朝ドラには働く女子の本音が詰まってる』『美智子さまという奇跡』『雅子さまの笑顔』。

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