イベント終盤にはユタラプトルが登場。鋭い目と牙を向けて登壇者や取材陣に襲いかかる様子を、会場の子どもたちも夢中で見入っていた(photo 横関一浩)
イベント終盤にはユタラプトルが登場。鋭い目と牙を向けて登壇者や取材陣に襲いかかる様子を、会場の子どもたちも夢中で見入っていた(photo 横関一浩)

 瞬きが見えるほどの至近距離で、恐竜が動く──。臨場感あふれる恐竜体験ができる「ディノアライブ・プレミアム タイムダイバー」がこの夏、開催される。AERA 2022年7月18-25日合併号から。

【写真】恐竜体験を語る伊沢拓司さん

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 大きな瞳の瞬きに呼吸する胸の動き──。「ディノアライブ」は、まるで生きているかのようなリアルな“恐竜”を体験できるプロジェクトだ。日本の技術で誕生し、世界14カ国で特許を取得している。昨年上演されて好評を得た舞台が今年はさらにバージョンアップし、「ディノアライブ・プレミアム タイムダイバー 夏休みスペシャル」として7月23日~8月28日に開催される。会場は、360度回転する劇場「IHIステージアラウンド東京」だ。

■目が合った瞬間に

 6月27日に行われた記者発表には、クイズプレーヤーの伊沢拓司さんと、「ダイナソー小林」こと古生物学者の小林快次・北海道大学教授らが登壇した。

 スペシャルサポーターに就任した伊沢さんは、恐竜にはまったきっかけをこう振り返った。

「僕が小学生くらいの頃、ちょうど恐竜の図鑑や展覧会など、恐竜について学べる場が増えてきた時期でした。友だちと上野の国立科学博物館の恐竜展に行ったのが恐竜との最初の出合いで、今回のタイムダイバーと同じように、ちょうど夏休みというタイミングで恐竜のことが好きになったんですよね」

 昨年はクイズ番組のロケで、タイムダイバーに登場する恐竜たちを間近で体験し、衝撃を受けたという。

「目が合った瞬間、リアルな恐怖を感じました」(伊沢さん)

 小林教授は専門家の目線からこう太鼓判を押した。

「前回から進化し、今年はもっとすごいステージになる。ライブは1時間半だけど、一生記憶に残るインパクトになるはず」

 今回のショーでは、全長13メートルのブラキオサウルスをはじめ、トリケラトプスやステゴサウルスの親子など、ディノアライブ史上最多の大型恐竜が登場する。空の支配者である翼竜も初登場し、会場を四足歩行で歩き回るという。

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