4枚目のアルバム「Made in」をリリースするKing & Prince。デビュー5年目、アイドルとして、アーティストとして成長を続ける彼らの「今」が感じられるアルバムを引っ提げ、7月からは待望のアリーナツアーが行われる。AERA 2022年6月20日号から。

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――新アルバム「Made in」の1曲目「ichiban」は日本を代表するヒップホップアーティスト、KREVAが作詞作曲を手掛けた。ヒップホップに和のアレンジを加えた楽曲で、メンバー全員のラップも炸裂する。フレッシュでキラキラした印象が強い彼らの、新境地になる一曲だ。

平野紫耀(以下、平野):最初、KREVAさんの声で歌っている音源が届いたんです。それがもう、めちゃくちゃかっこよくて。でもKREVAさんの曲として成立し過ぎていて、どうすれば僕ら色に染められるのかが全然想像できなかったですね。

高橋海人(以下、高橋):KREVAさん節がバシバシでした。

永瀬廉(以下、永瀬):今までの僕らのイメージにはまったくない曲ですからね。

神宮寺勇太(以下、神宮寺):ラップもかなりあって、それが難しさであり、楽しみでもありました。僕らがどう表現できるのか。

岸優太(以下、岸):チャレンジではありましたが、レコーディングの際に、KREVAさんが全員のディレクションをしに来てくれて、直接アドバイスをくださったんです。そういう体験ができたのは大きかったですね。ラップの抑揚がすごく変わりました。

平野:ヒップホップ的な勢いをつけるために、たとえば「予想」という言葉なら「YOSSO」みたいにイメージを変換して、「What’s up」みたいなイントネーションで言う、とか。そういう細かいアドバイスをたくさんくださって、本当に参考になりました。いいテイクが取れたら、「あるあるある!」って言ってくださるんですよ。(笑)

高橋:「あるあるある!」はKREVAさんが褒めるときの口癖なんだと思います。褒め上手なんです。ラップは難しかったけど、すごく楽しく取り組むことができました。

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