俳優・アイドル 神宮寺勇太 (c)NTV・JStorm
俳優・アイドル 神宮寺勇太 (c)NTV・JStorm

 深夜ドラマ「受付のジョー」が4月25日からスタートする。単独初主演のKing&Princeの神宮寺勇太さんが、現場への臨み方をさわやかに語った。俳優としてアイドルとして「論理」を持って、常に“完璧”を目指しているという。AERA2022年4月25日号から。

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——単独初主演するドラマは「受付のジョー」。誰の耳にも残る、インパクトのあるタイトルだ。演じるのは受付嬢たちのリストラを任された営業マン、城拓海(じょうたくみ)。彼は彼女たちの仕事を理解するべく、自ら受付業務に飛び込む。

神宮寺:「単独初主演」と聞いたときは、うれしかったですね。でも、「受付のジョーって何? どんなドラマだろう?」と、僕自身、最初は「ん?」と、不思議に感じたことは覚えています。

 脚本は面白く読みました。クランクインするまでに、3話分しか読めていなかったので、それ以降はストーリーもわかっていなかった。だからこそ、続きが気になりましたし、結末を知らずにいたので、その分、リアルに演じることができたと思います。

 僕が演じる城拓海は、広告代理店の営業マンという役柄です。自分の父も会社員ですし、身近に、長く一緒に仕事をしてきた広告代理店の方もいたので、「こういう人だろうな」というイメージはしやすかったです。城の方がおバカなところがありますけれどね(笑)。

 現場では、「神宮寺勇太」と「城拓海」は完全に切り離して考えていました。現場に入り、メイクが終わったあたりから、ずっと「城」としてその場に存在していたと思います。

■どんな動機があるのか

——「King&Prince」の活動と並行して、俳優として演技に挑む。忙しい日々のなかで、せりふの覚え方に自分なりのコツがあるという。

神宮寺:今回は家に帰る道中で、どうせりふを覚えていくか、タイムスケジュールを組んでいました。お風呂に入ってから、「ここまでの時間でせりふを覚える」と時間を区切り、家の中を歩いて、声に出して、ときに座って、また声に出して、歩いて……を繰り返していましたね。実際のシーンでは歩かないにもかかわらず、歩きながらせりふを覚えてしまうと、本番でも歩かないとせりふが出てこなくなってしまうので、動かない芝居の時のせりふは、歩き回らずに覚えるようにしています。

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