初期型のビッくらポン(イルカ)
初期型のビッくらポン(イルカ)

 新型コロナウイルスの感染拡大から2年が経過しました。先週には約2カ月半ぶりに全国で「まん延防止措置」が解除されました。

【写真】覚えてる?当たると踊りだす「たまビーナス」はこちら

 くら寿司でも、久しぶりに全国でフルタイムでお客さまに来店いただけるようになり、ほっとしています。

 週末に用事があって伊丹空港に行った際にも、春休み突入のタイミングということもあり、多くの方で混雑していました。

 ある調査によると、「コロナ収束後にやりたいことは?」という質問に対する答えで、一番多かったのは「旅行」、そして二番目が「外食」とのことでした。

 くら寿司では、そうしたお客さまの期待に応えられるよう、安心してお食事を楽しんでいただけるお店作りはもちろん、さまざまな取り組みをしています。

 例えば、記憶に残る楽しさの提供もその一つです。

 お客さまが「外食」に期待されることは、「おいしさ」「リーズナブルな価格」に加えて、「非日常的な楽しさ」という調査結果もあります。

 お客さまの目の前をお寿司が流れていくという、回転寿司のビジネスモデルそのものも、非日常的な楽しさがありますよね。

 そして何と言っても、お皿5枚で楽しむことのできる「ビッくらポン!」。お客さま調査でも、くら寿司と聞いて思い出すことの圧倒的な一位となっている、まさにくら寿司の代名詞といえるものです。

 現在、みなさんにおなじみなのは、お皿5枚を入れると、タッチパネルにさまざまな映像が流れて、そこで「あたり!」がでると、カプセルに入った景品がもらえるというものですよね。

 実は2000年ごろに設置された「初代ビッくらポン!」は、テーブルの上にルーレット付きの人形が設置されていて、お皿5枚を入れるとルーレットが回り、「あたり!」に止まると、人形が踊りだして、上から景品が落ちてくるものだったんです。覚えている方はいらっしゃるでしょうか?

たまビーナス
たまビーナス

 人形の種類も「ハマーくん」「たまビーナス」「イルカ」など何種類かあって、お気に入りの人形のテーブルに座れないと、泣き出すお子さまもいたとか…。

 テーブルの上に設置していた人形は、お子さまたちにもとても人気だったんですが、人気だったが故に、触られたりして故障することも多かったそうです。

 そこで、タッチパネルの普及に伴って、2002年ごろから、現在のタイプに置き換わっていき、約20年にわたって皆さんに親しまれています。

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岡本浩之

岡本浩之

おかもと・ひろゆき/1962年岡山県倉敷市生まれ。大阪大学文学部卒業後、電機メーカー、食品メーカーの広報部長などを経て、2018年12月から「くら寿司株式会社」広報担当、2021年1月から取締役 広報宣伝IR本部 本部長。

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過去には大人も喜ぶ景品も