金融政策の大転換を見越して年初から世界的に株式市場が低迷。足元ではウクライナ情勢が緊迫化し株価は大きく下げている
金融政策の大転換を見越して年初から世界的に株式市場が低迷。足元ではウクライナ情勢が緊迫化し株価は大きく下げている

 ガソリン価格が高騰し、身の回りの商品も値上げが相次ぐ。資産形成だけでなく生活防衛にも役立つ方策はないか。人気の株主優待ブロガーmtipsさんに、このコロナ禍で注目すべき投資のポイントを聞いた。AERA 2022年3月7日号の記事を紹介する。

【図表】優待内容やポイントは?人気優待ブロガーのオススメ5銘柄はこちら

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「特にコロナ禍では、業績面でも勝ち組と負け組が明確に分かれています」

そう語るのは、株主優待ブロガーmtipsさんだ。

「その意味でも優待だけではなく配当も注視したいところで、総合利回りをチェックするといいでしょう。また、実用性の高い優待品や自分の好みの優待品をもらえるなら、株価が多少下がっても納得できるはずです」(mtipsさん)

「総合利回り」に注目

 総合利回りとは、優待利回り(優待内容を金額換算した価値÷現在の株価)と配当利回り(1株当たりの配当額÷現在の株価)の合計値のこと。そこで、mtipsさんが優待内容と配当(今後の業績)の両面を期待できる5銘柄として選んだのが、「オリックス」「トリドールHD」「スクロール」「日本製紙」「エディオン」だ。

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大西洋平

大西洋平

出版社勤務などを経て1995年に独立し、フリーのジャーナリストとして「AERA」「週刊ダイヤモンド」、「プレジデント」、などの一般雑誌で執筆中。識者・著名人や上場企業トップのインタビューも多数手掛け、金融・経済からエレクトロニクス、メカトロニクス、IT、エンタメ、再生可能エネルギー、さらには介護まで、幅広い領域で取材活動を行っている。

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