ブータンを訪問した秋篠宮ご夫妻と悠仁さま
ブータンを訪問した秋篠宮ご夫妻と悠仁さま

 秋篠宮家の長男、悠仁さまの筑波大付属高校合格と進学が話題にのぼる中、秋篠宮家の教育方針が注目されている。AERA2021年3月7日号では、紀子さまご友人・志賀律子さんが悠仁さまへの教育方針について自身の見解を語った。

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 35年ほど前に乗った「東南アジア青年の船」以来、紀子さまと親しくさせていただいています。

 私が見たり聞いたりした範囲ですが、秋篠宮家の悠仁さまへの教育方針は「いろいろなものを見て、バランスの良い判断のできる人になってほしい」だと思います。

 礼節や感謝を大切にしていますが、教え込むのでなく、そういう姿を見せる。紀子さまはそのようにしていらっしゃいます。

 悠仁さまは皇位継承者ではいらっしゃいますが、まずは一人の人間としての「心のあり方」が大切。そうお考えと思います。

 歴史に目を向けることの大切さには意識的で、いろいろな場所に一緒にお出かけでした。いろいろな所にいろいろな人がいる。それを自分の目で見て考えてほしい。そう思っていらっしゃるはずです。

「多様性」ですよね。多様なものに触れ、吸収し、考える。見えないものを感じ取る力が強くなれば、大きな問題に突き当たっても対処できる。それがお考えだと思います。立場上、毅然とした態度は必要ですが、「特別扱い」が個性の中に入ってこないようにしたい。そういう思いはとても感じられました。

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矢部万紀子

矢部万紀子

矢部万紀子(やべまきこ)/1961年三重県生まれ/横浜育ち。コラムニスト。1983年朝日新聞社に入社、宇都宮支局、学芸部を経て「AERA」、経済部、「週刊朝日」に所属。週刊朝日で担当した松本人志著『遺書』『松本』がミリオンセラーに。「AERA」編集長代理、書籍編集部長をつとめ、2011年退社。同年シニア女性誌「いきいき(現「ハルメク」)」編集長に。2017年に(株)ハルメクを退社、フリーに。著書に『朝ドラには働く女子の本音が詰まってる』『美智子さまという奇跡』『雅子さまの笑顔』。

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