奥村真弓さんと奥村哲也さん(photo 篠塚ようこ)
奥村真弓さんと奥村哲也さん(photo 篠塚ようこ)

 AERAの連載「はたらく夫婦カンケイ」では、ある共働き夫婦の出会いから結婚までの道のり、結婚後の家計や家事分担など、それぞれの視点から見た夫婦の関係を紹介します。AERA 2022年2月21日号では、ピアノ教師でワイヤバッグ作家の奥村真弓さん、オータマ代表取締役の奥村哲也さん夫婦について取り上げました。

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 1991年、夫27歳、妻25歳で結婚。次男(26)、三男(12)、愛犬2匹と暮らす。長男は結婚して独立。

【出会いは?】大学1年生のとき。東京・渋谷のカフェバーで行われた友人主催の合コン。
【結婚までの道のりは?】大学2年の秋にスキー用品を一緒に買いに行くことになったころから曖昧に交際がスタート。結婚まで5年半ほど。
【家事や家計の分担は?】家事は妻が主体。コロナ禍もあって夫は早く帰宅できるようになり、食事の後片付けやお風呂を洗う、ゴミ出し、買い物などのサポートが増えた。家計は一緒。

妻 奥村真弓[56]ピアノ教師、ワイヤバッグ作家

おくむら・まゆみ◆1965年、東京都生まれ。88年、国立音楽大学卒業後、音楽教室や自宅でピアノを教えるように。その傍ら、現在はワイヤバッグの製造販売と、制作指導などを手がける。他に、犬の首輪などのハンドメイド制作も

 若いころは、長女としての責任感を私が勝手に抱いていて、父の会社を継いでくれる男性と結婚するつもりでした。もし彼が卒業後に郷里の京都に戻るなら、別れるしかないとも思っていましたね。「家がない男には娘はやらない」という父の無理難題にも夫はくじけず(笑)、結婚できたのだから、やっぱり運命だったのかなと思っています。結婚後にマンションを買いました。

 私は好きなものや熱中してしまうものがいろいろ変わるんですね。茶道、華道は師範を持っています。酵素ドリンクに凝ったときは冷蔵庫をいっぱいにするまで作り、ワイヤバッグに熱中し始めたら、教えるまでになってしまった。

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