AERAの連載「はたらく夫婦カンケイ」では、ある共働き夫婦の出会いから結婚までの道のり、結婚後の家計や家事分担など、それぞれの視点から見た夫婦の関係を紹介します。AERA 2022年2月7日号では、ペット保険会社の経営管理・企画および「manaki」気功講師を務める岩崎大治さん、セラピストの岩崎裕美さん夫婦について取り上げました。

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 2020年3月、夫39歳、妻44歳のとき、ともに1度の離婚を経て再婚。妻の連れ子の18歳と13歳の娘、夫の連れ子の20歳と16歳の息子と6人暮らし。妻の21歳の長女は美容師として他県で就職

【出会いは?】共通の知り合いの講演会で知り合い、その後、交流を重ねて親しくなる。
【結婚までの道のりは?】交際1年後からお互いの子どもたちと一緒に同居し、その2年後に結婚。
【家事や家計の分担は?】料理全般は妻が、掃除や洗濯は夫がすることが多く、食器洗いは子どもも含め家族みんなでしている。財布は別々で、家計管理は夫がする。

岩崎大治[41]ペット保険会社の経営管理・企画 「manaki」気功講師

いわさき・たいじ◆1980年、兵庫県出身。大学卒業後、東京でダスキン事業の害虫駆除や水の定期便の営業、千葉で溶射という表面処理の営業などを経て、保険業務に携わる。妻の勧めで3年前から始めた気功法「manaki」の講師も務める

 私はもともと、職業的に何かを成し遂げたいとか、何かになりたい、という願望が強くありません。何をするかよりも、したことで得る気づきや感動を人と共有したい。

 それが生きる夢だと、出会って間もないころの妻に伝えたら、「すごい! めっちゃいい! 私の夢と同じ」と言われて驚きました。どうせわかってもらえないだろうと諦め半分に答えたので、とても嬉しく思いました。

 この人とともに生きていきたいと願うまま、交際から子連れ同居、そして子連れ再婚と自然に流れていきました。子どもたちは、私たちを名前で呼んだり呼ばなかったり自由。無理に家族になろうとしないのは、私も妻も同じです。

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