NHKの土曜ドラマ「わげもん~長崎通訳異聞~」で初の時代劇に挑戦するKing & Princeの永瀬廉くん。小中学生向け月刊誌「ジュニアエラ」1月号では、永瀬くんに今の気持ちを聞きました。

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――初挑戦の時代劇は?

 町の雰囲気も歩いている″町人”も、今まで経験したドラマとはまったく違うので新鮮で楽しかったです。ただ、カツラもそうですけど、いろんな準備が大変で。クランクインの前から所作指導の先生に学んで、現場で普段の永瀬廉の動きや姿勢が出ないように気をつけました。

――自分のちょんまげ姿は?

 最初は自分の顔が見慣れなさすぎて笑いそうになりました。でも皆さんが「似合ってる」と言ってくださったので、今はもうちょんまげ姿もいいもんだなと思ってます。メンバーの反応?いじられましたね。「あれ? 今日はカツラじゃないじゃん」みたいな(笑い)。

――ペリー来航4年前の長崎が舞台です。永瀬さんが演じる伊嶋壮多は、通詞(通訳)だった父の失踪の謎を追って、異国との貿易で栄える長崎にやってくる。たぐいまれな語学センスを持つ青年で、オランダ語を流暢に話す場面もあるようですね。

 オランダ語は今まで1文字も聞いたことなかったから未知の世界すぎて難しかった! 発音が特に。先生の発音を聞きながらカタカナで書き写そうとしたんですけど、それすらもできなかったくらい。リモートでも先生に発音を直してもらったり、森山さん(壮多を導く森山栄之助役の小池徹平さん)とも一緒に学んだりしてました。

――壮多の魅力は?

 大胆な行動力でさまざまな困難に立ち向かっていくところですかね。「わげもん」とは和解者=通訳者という意味なんですけど、壮多は言語だけじゃなくて心と心で和解しようとする。そこがすごくいい。僕自身、壮多が近くにいたら協力してあげたいし、ついていきたくなるような人物です。

――壮多は言語力と好奇心を武器に、冒険していくタフな主人公ですが、永瀬くんがした最近で一番の冒険は?

 冒険かぁ……。あ、撮影で京都にいる間、感染予防に気をつけながらいろんなお寺を冒険しにいってました。お寺に行った経験もあんまりなかったんですけど、せっかく京都にいるなら行くしかないっしょ、と。清水寺にも行きました。実際に行ってその場の空気感をまとったり、五感でいろんなことを感じたりしながら風景の中に浸るのと、写真で見て「きれいやな~」と思うのとでは良さが全然違いました。パワーをもらった気がします。

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大道絵里子
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