インスタグラム、ユーチューブに続きツイッターでも「投げ銭」機能開始。日本のツイッターは暗号資産の送金ができなくもないが、やや不便(写真:gettyimages)
インスタグラム、ユーチューブに続きツイッターでも「投げ銭」機能開始。日本のツイッターは暗号資産の送金ができなくもないが、やや不便(写真:gettyimages)

 自分の趣味が副業につながるかもしれない。おすすめは、手軽に始められるインスタグラムやツイッターなどのSNSでの発信。ファンを獲得し、収益化するための戦略とは。AERA 2021年12月27日号は、「自分の市場価値を上げる副業」特集。

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 最近はインスタグラムやユーチューブのライブ動画配信でも配信者を応援する“投げ銭”機能が装備されている。手軽に始められるSNSで、直接稼げるようになっているのだ。

 インスタグラムで動画のライブ配信(インスタライブ)をすると、視聴者から「バッジ」という形式で100~500円前後のお金がもらえる。ユーチューブではライブ配信中のチャット欄に、視聴者が100円から5万円の「スーパーチャット」を投稿できる仕様になった。

 2021年9月からはツイッターにも「Tips」という投げ銭機能が加わった。こちらはプロフィールの横に札束のイラストが表示され、タップするとアカウント管理者に応援金(通貨か暗号資産)を、所定の外部サービス経由で送金できる。現状、日本では使い勝手の面で本国に及ばず、今後に期待したい。

 ツイッター上でデジタルマーケティングに関する情報を配信し、4万6千人のフォロワーを集める「おおき」さん(@ossan_mini)は語る。

「ブログを始める場合も、ツイッターなどのSNSで先に知名度を上げて、SNSから読者を誘導したほうが効率的に読者が集まります。テキスト系のコンテンツはツイッター。料理ファッションなど写真メインならインスタと、SNSを使い分けてフォロワー数を増やし、その脇でブログも始める。ブログコンテンツを動画にしたものをユーチューブやティックトックで配信する。全部やる必要はないですが『ツイッターをやりながらブログ』など、複数のメディアを駆使して全体の収益化を目指すのが、個人の副業でも常套手段になりつつあります」

 今や、ツイッターやインスタグラムのフォロワー数、ユーチューブのチャンネル登録者数は「どこそこの有名大学卒や大企業勤務」といった肩書以上に威力を発揮するシーンがある。ブログ以上に機動性があり、集客しやすいSNSを通じてファン獲得に励むのが、収益化の鉄板パターンといえそうだ。

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中島晶子

中島晶子

ニュース週刊誌「AERA」編集者。アエラ増刊「AERA Money」も担当。投資信託、株、外貨、住宅ローン、保険、税金などマネー関連記事を20年以上編集。NISA、iDeCoは制度開始当初から取材。月刊マネー誌編集部を経て現職

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