オーガニックはまち
オーガニックはまち

 12月も半ばとなりました。

【写真】おいしそうな特大切りオーガニックはまちのにぎり

 東京五輪・パラリンピックで日本人選手の活躍に国をあげて熱狂したのが、遠い昔のように思えます。新型コロナウイルスについても、「そういえば、そんなウイルスで世界中が大変な状況になったことがあったなぁ」と言える日が一日も早く来ることを願うばかりです。

 そして12月といえば、筆者が大好きな魚のひとつでもある、ブリの季節です。

 多くの方がご存じの通り、12月(師走)に美味しくなるところから、「鰤」という漢字を当てられている、まさに12月を代表する魚と言っても過言ではないと思います(筆者の個人的な思いですが)。

「ブリ」という呼び名については、江戸時代の学者、貝原益軒が「脂多き魚なり、脂の上を略する」と言ったことに由来すると言われるほど、脂が多く乗るのが特徴です。

 そしてご存じの通り、代表的な出世魚のひとつですよね。

 関西では、「ツバス」「ハマチ」「メジロ」「ブリ」と出世していきますが、関東では「ワカシ」「イナダ」「ワラサ」「ブリ」が一般的なようです。この他にも、地方によって様々な呼び名が存在しているようです。

 それほど、古くから我々日本人にとって身近な存在だったということですね。

 そうしたこともあって、マルハニチロの「回転寿司に関する消費者実態調査」では、「サーモン」「マグロ」と並んで、常に、好きな寿司ネタのベスト3に入る人気ネタです。

 もちろん、くら寿司の人気ランキングでも、「はまち」は、「極み熟成まぐろ」「とろサーモン」にも次ぐ3位になっています。

 このように人気の高いブリ(ハマチ)ですので、古くから養殖も盛んに行われていて、国内での養殖量は、タイを押さえてトップになっています。

 一般的にブリ(ハマチ)の養殖は、モジャコ(藻の近くについているためにこう呼ばれています)と呼ばれるブリの稚魚を取ってきて、生簀に入れて育てます。多くは、味のバランスや取り扱いのしやすさなどから、2年程度生簀で育てた「ハマチ」の段階で市場に出荷されます。

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岡本浩之

岡本浩之

おかもと・ひろゆき/1962年岡山県倉敷市生まれ。大阪大学文学部卒業後、電機メーカー、食品メーカーの広報部長などを経て、2018年12月から「くら寿司株式会社」広報担当、2021年1月から取締役 広報宣伝IR本部 本部長。

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養殖ハマチは上品な味