NHK連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」でヒロインを演じる上白石萌音さん。小中学生向けニュース月刊誌「ジュニアエラ」12月号では、その上白石さんに、「朝ドラ」への思いや小中学生時代の思い出を聞いた。

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――NHK連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」では初代ヒロインの橘安子を演じますね。

 中学1年生のときに見ていたNHKの″朝ドラ”「おひさま」で、ヒロインを演じた井上真央さんから毎朝、元気をもらっていました。私もいつか″朝ドラ”に出て、誰かに元気を与えられる存在になりたいなって憧れていました。今回、その夢がかなったときには、喜びが込み上げてきました。

――安子は14歳でラジオ英語講座と出合い、夢中になります。上白石さんが小中学生のころに熱中したことは何ですか?

 私も英語です。私は小学3年生から5年生までメキシコで暮らしていて、帰国後、英語に目覚めました。通っていた英語の塾は、聞いて、話して、書くのがセットだったので、じっと黙って座って勉強するのが苦手な私にとても合っていました。

 特に発音が好きで、「R」と「L」の発音がうまくいったときは「私、今かっこいいかも!」と思います(笑い)。安子が英語を耳にしたとき、「音楽みたい」と言うのですが、私も音として英語にひかれる気持ちはとてもよくわかります。

――英語に興味を持ったきっかけは?

 メキシコにいたときに、見た目は日本人の私がカタコトだけれど現地で使われているスペイン語を話すと、メキシコの人たちがすごく喜んでくれました。勉強して、下手でもその国の言葉でしゃべると相手に喜んでもらえる体験は、語学を学ぶ原動力にすごくなりました。

――初のエッセー集『いろいろ』に、お父さまから「一生学び続けなさい」と言われると書いてありました。

 知らないことを知ることは楽しいですし、何かを知っていることで、誰かと仲良くなれる可能性も広がります。またずっと学び続けるという姿勢を持つことは、謙虚でいられる秘訣だとも思うんです。学び続けるということは、きっと人として地道にコツコツ生きていくことで、それはとても素敵なことだと思います。

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AERA編集部
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