遠藤洋一さん(右)と亜紀さん(photo 小黒冴夏)
遠藤洋一さん(右)と亜紀さん(photo 小黒冴夏)

 AERAの連載「はたらく夫婦カンケイ」では、ある共働き夫婦の出会いから結婚までの道のり、結婚後の家計や家事分担など、それぞれの視点から見た夫婦の関係を紹介します。AERA 2021年12月6日号では、中華・高橋の執行役員管理本部長を務める遠藤洋一さん、中華・高橋の店舗運営を務める遠藤亜紀さん夫婦について取り上げました。

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夫36歳、妻29歳で結婚。2人暮らし。

夫 遠藤洋一[45]中華・高橋 執行役員管理本部長

えんどう・よういち◆1975年、新潟市生まれ。中央大学法学部を中退して、ディズニーストア・ジャパン(当時)に入社、出店を担当。中華料理好きもあって、27歳で中華・高橋に転職。現在は商品部と総務経理部を束ねる

 私たち夫婦は、お互いに食べることに貪欲です。

 よくデートしたのは、横浜の中華街でした。中華食材を卸す仕事柄、おいしいお店を知っていますから。二人でアジアも行きました。現地での食事は、一種の体験です。

 最初は旅先の地元料理を食べるのですが、数日滞在すると中華を食べたくなります。二人とも中華好きなのもありますが、アジアはおいしい中華がとにかく安いからです。日本なら1人で1万~2万円するような料理でも、半額くらい。そして素材もいいのです。

 思い出深いのは、タイ・バンコクの子豚の丸焼き。日本なら大皿に載せて、10人くらいで食べます。3万~5万円くらいで、1週間前の予約が必須なこともざらです。それが、タイでは道端の屋台で売られていました。値段は10分の1くらい。串に刺さった子豚がブロックの上で焼かれていました。あの高級品が、と思うとインパクト大でした。どんな食べられ方をしているのか、知らない食材はないか、二人で探しに行っています。

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