米国に向け出発する小室眞子さん、圭さん夫妻。圭さんは渡米前に、母親の金銭トラブルの解決金を支払った/11月14日、羽田空港
米国に向け出発する小室眞子さん、圭さん夫妻。圭さんは渡米前に、母親の金銭トラブルの解決金を支払った/11月14日、羽田空港

 ニューヨークで新生活をスタートさせた小室眞子さんと圭さん。羽田空港を出発する眞子さんの姿に、「変わった」と感じた人も多いのではないだろうか。AERA 2021年11月29日号から。

【写真】博物館「インターメディアテク」を訪れた天皇、皇后両陛下(当時)に対応する眞子さん

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 小室眞子さんと圭さんは、11月14日に羽田空港を出発した。圭さんは明るいブルーのカーディガンに同系色のコーデュロイのパンツ。その後ろの眞子さんは、紺のセーターに黒のワイドパンツをはいていた。

 おしゃれな2人を見ながら、眞子さんが新しい道を歩き始めたことを実感した。パンツをはいて、飛行機に乗る。大抵の女性には当たり前のことだが、これまでの眞子さんの人生ではなかったことだ。後述するが、「眞子さま写真」を振り返ってみると、今回が初の「パンツでの飛行機」なのだ。

 だが、これからは違う。いつでもパンツOK。ニューヨークでの眞子さんのワードローブはパンツが中心になるかも。そんなふうに思う心を書いていく。

職場ではパンツスーツ

 まずは写真などを提供するサービス「アフロ」のサイトを見る。「眞子さま」と検索すると、ご誕生からニューヨーク到着まで2200点余りの写真が出てくる。ここから浮かぶ「眞子さまの服飾史」を、「スカートかパンツか」という視点で振り返ってみた。ざっくりまとめると、以下のようになる(高校卒業以降に限り、ワンピースやドレスなども「スカート」とする)。

 以上だ。意外性なしと思う方が多いかもしれない。女性皇族って、そういうものでしょ、と。

 そこで試みに「キャサリン妃」と検索してみた。最新写真から出てくるが、パンツはきまくりだった。「帝国戦争博物館訪問(11月10日)」「COP26関連イベント(11月1日)」「北アイルランド訪問(9月29日)」……。キャサリン妃はパンツもスカートも自由に選び、おしゃれを楽しんでいる、と思う。

 ということで、(4)だ。眞子さんがパンツスーツを着ていたのは2回で、どちらも同じ場所だった。どこかというと、東京大学総合研究博物館の一つ「インターメディアテク」だ。

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矢部万紀子

矢部万紀子

矢部万紀子(やべまきこ)/1961年三重県生まれ/横浜育ち。コラムニスト。1983年朝日新聞社に入社、宇都宮支局、学芸部を経て「AERA」、経済部、「週刊朝日」に所属。週刊朝日で担当した松本人志著『遺書』『松本』がミリオンセラーに。「AERA」編集長代理、書籍編集部長をつとめ、2011年退社。同年シニア女性誌「いきいき(現「ハルメク」)」編集長に。2017年に(株)ハルメクを退社、フリーに。著書に『朝ドラには働く女子の本音が詰まってる』『美智子さまという奇跡』『雅子さまの笑顔』。

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