(AERA 2021年11月22日号より)
(AERA 2021年11月22日号より)

 ジュニアNISAも2023年12月で制度が終了する。年内に申し込めば、2022年からの2年間で最大160万円の非課税投資ができる。

 うれしいのは、制度終了にともない、2024年以降はいつでも資金を引き出せるようになったこと。これまでは子どもが18歳になるまで引き出せなかったが、これからは「いつでも引き出せる(一部のみの引き出しは不可)、子ども18歳まで保有もOK」という、やけに使い勝手のいい制度になっているのだ。

 残り2年間、ジュニアNISAで駆け込み運用をするなら?

「本気で教育費としてアテにしているなら、リスクはあまり取れないので、バランス型(8資産均等型)を。ある程度の教育費は確保できているので積極的にリスクをとりたいなら、ナスダック100やS&P500などの米国株投信に。その真ん中なら全世界株式や先進国株式に連動するインデックス投信を選びましょう」(松井証券の窪田朋一郎さん)

 三菱UFJ国際投信のデータ提供による試算によると、子どもが10歳のときにジュニアNISAを開始、年4回・20万円ずつ2年間にわたり入金した場合の結果だ。ナスダック100の投信なら、160万円が8年で828万円になっていた。(経済ジャーナリスト・安住拓哉、編集部・中島晶子)

AERA 2021年11月22日号

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中島晶子

中島晶子

ニュース週刊誌「AERA」編集者。アエラ増刊「AERA Money」も担当。投資信託、株、外貨、住宅ローン、保険、税金などマネー関連記事を20年以上編集。NISA、iDeCoは制度開始当初から取材。月刊マネー誌編集部を経て現職

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