コロナ禍のハロウィン。昨年のアメリカでの様子。距離を保ちながらキャンディを渡すべく、趣向を凝らしたおうちが多かった(写真/著者提供)
コロナ禍のハロウィン。昨年のアメリカでの様子。距離を保ちながらキャンディを渡すべく、趣向を凝らしたおうちが多かった(写真/著者提供)

 おとといはハロウィンでしたね。皆さん、お子さんと何かされましたか。大勢で集まってイベントという時勢ではまだないので、いろいろ工夫されたご家庭も多かったのではないかと思います。

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 ハロウィンに欠かせない言葉といえば、「トリック・オア・トリート?(Trick or Treat?)」です。日本語訳は「お菓子をくれなきゃいたずらしちゃうぞ」で、どなたが手がけたかは存じませんが名訳です。なにしろオックスフォード英語辞典によると接続詞orには実に7つも用法があり、どの用法を採用するか迷うこともあったのではないかと思うからです。7つの用法とはどんなものか、「Trick or Treat?」に使われているのはどの用法なのか、順にみてみましょう。

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大井美紗子

大井美紗子

大井美紗子(おおい・みさこ)/ライター・翻訳業。1986年長野県生まれ。大阪大学文学部英米文学・英語学専攻卒業後、書籍編集者を経てフリーに。アメリカで約5年暮らし、最近、日本に帰国。娘、息子、夫と東京在住。ツイッター:@misakohi

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「or」の用法はさまざま