AERAの連載「はたらく夫婦カンケイ」では、ある共働き夫婦の出会いから結婚までの道のり、結婚後の家計や家事分担など、それぞれの視点から見た夫婦の関係を紹介します。AERA 2021年11月1日号では、2dueオーナーでカフェ担当の出口舞さん、同じく2dueオーナーでウェア担当の出口智教さん夫婦について取り上げました。

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夫40歳、妻32歳で結婚。夫婦ふたり暮らし。

妻 出口舞[36]2due オーナー、カフェ担当

でぐち・まい◆1985年、兵庫県美方郡生まれ。関西学院大学卒業後、新卒で営業職を経験し、25歳で自社焙煎コーヒー会社に入社。店長などを経て、現在「2due」で焙煎家の選定からドリップ、デザートなどを担当している

 2due(ドゥーエ)はカフェが9割、ウェアが1割です。お互いそれぞれの得意分野を自由にやっていますが「カウンターを広めに作ってお客さんとゆっくりお話しできるような店を」という思いは共通でした。

 店のコーヒーは2カ所の自家焙煎所のものです。産地違いの浅煎り、中煎り、深煎りを揃え、カフェインレスを含めて7種類。紅茶も国産のものをお茶屋さんから仕入れています。流行に左右されず、定番のおいしいものを提供して長く続く店にしたいです。

 正直、店をやる前は「雇われ店長のほうがラク」と思っていました。うちは実家が喫茶店なんです。家族揃っての外出もなかったし、苦労も見てきました。でも主人は会ったときから、結婚することも店をやることも「もう決まってるから」みたいな感じ(笑)。

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