元朝日新聞記者 稲垣えみ子
元朝日新聞記者 稲垣えみ子

 元朝日新聞記者でアフロヘア-がトレードマークの稲垣えみ子さんが「AERA」で連載する「アフロ画報」をお届けします。50歳を過ぎ、思い切って早期退職。新たな生活へと飛び出した日々に起こる出来事から、人とのふれあい、思い出などをつづります。

【写真】稲垣さんが「かわいいうさキャラの目が案外怖い」というモノは…?

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「デジタル社会」に疑問を呈すとバカと思われる昨今だが、そして自分でも浮いているという自覚が当然ないわけじゃないんだが、どうにも我慢できずにしつこく書く。

 先日の新聞のカラー全面広告を思わず2度見した。「デジタルとか、よくわからないじゃない」「そういう私みたいな人こそ、早く作ったほうがいいのよ」。大好きな黒柳徹子さんがにっこり笑っている。マイナンバーカードを作ってねという、お国からの勧誘だ。

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稲垣えみ子

稲垣えみ子

稲垣えみ子(いながき・えみこ)/1965年生まれ。元朝日新聞記者。超節電生活。近著2冊『アフロえみ子の四季の食卓』(マガジンハウス)、『人生はどこでもドア リヨンの14日間』(東洋経済新報社)を刊行

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