9月23日、宮中祭祀に参加するため皇居を通る眞子さまと、9月27日、アメリカから帰国した小室圭さん。二人は10月26日に婚姻届を提出、その日に会見を行う(c)朝日新聞社
9月23日、宮中祭祀に参加するため皇居を通る眞子さまと、9月27日、アメリカから帰国した小室圭さん。二人は10月26日に婚姻届を提出、その日に会見を行う(c)朝日新聞社

 眞子さまの婚約者、小室圭さんがアメリカから帰国した。10月1日、宮内庁は二人が26日に婚姻届を提出して会見を開くことと、眞子さまが複雑性PTSD状態にあることを発表した。AERA 2021年10月11日号から。

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 10月1日、宮内庁がやっと眞子さまと小室圭さんの結婚への日程を発表した。26日に婚姻届を提出、その日に記者会見をするという。

 同時に眞子さまが複雑性PTSD状態であるということも発表された。同席した医師によると、結婚を巡る誹謗中傷により「幸福感を感じるのが難しい状態にある」という。

 眞子さまには会見の席で笑ってほしい。結婚する喜びを、ためらわずに見せてほしい。そう願っていた。最近の眞子さまの表情から、結婚を控えたうれしさが見えないことが気がかりだった。

 眞子さまの心の傷は、きっと深いのだろう。小室さんの長髪への世間の反応も厳しいものだった。少し振り返ってみる。

 9月24日、フジテレビ「めざまし8」がその姿を報じると、番組終了から1時間も経たずにこんなネットニュースが流れた。<小室圭さん、ロン毛束ねポケットに手を突っ込んだままの取材対応映像にネット騒然「風貌も態度も別人」「とても不快な気分に」>(中スポ・東京中日スポーツ)。小室さんの長髪への否定的な空気が、速攻で醸成された。

 これ以前、小室さんの“最新映像”はフォーダム大学への登校シーンだった。2018年8月、ベージュのパンツに白っぽいジャケット、眞子さまとの婚約内定記者会見の時とほぼ同じ髪形。それから3年──。

■「無難」の文字はない

 小室さんは黒いスーツに長い髪になっていた。白→黒、短→長に加え、自信をつけたようにも見えた。マンハッタンの大手法律事務所に就職が決まったと報じられている。大変な試験を経て、「エリート」とされる道を歩き出した。そんな若い男子が変わっていても当然だ。第一、髪の毛など好きにすればよく、他人が口出しすることではない。

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矢部万紀子

矢部万紀子

矢部万紀子(やべまきこ)/1961年三重県生まれ/横浜育ち。コラムニスト。1983年朝日新聞社に入社、宇都宮支局、学芸部を経て「AERA」、経済部、「週刊朝日」に所属。週刊朝日で担当した松本人志著『遺書』『松本』がミリオンセラーに。「AERA」編集長代理、書籍編集部長をつとめ、2011年退社。同年シニア女性誌「いきいき(現「ハルメク」)」編集長に。2017年に(株)ハルメクを退社、フリーに。著書に『朝ドラには働く女子の本音が詰まってる』『美智子さまという奇跡』『雅子さまの笑顔』。

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