AERA 2021年9月27日号より
AERA 2021年9月27日号より

「NFL(米プロフットボールリーグ)が9月に開幕し、NBA(米プロバスケットボール)も10月に開幕が迫り盛り上がりが高まる中、二刀流で大活躍している大谷が大リーグで広告塔の役割を果たし、メディアに連日大きく取り上げられています。エンゼルスファンだけでなく、他球団のファンからも『本塁打王を取ってくれ』という応援の声が非常に多い」(前出のジャーナリスト)

 大谷が8月18日のタイガース戦に「1番・投手」で先発出場し、八回に両リーグ最速の40号ソロを放ち、投げては8回1失点、8奪三振でチーム単独トップの8勝目を挙げた際は大きな反響を呼んだ。米放送局CBSスポーツのダニー・ビエッティ記者は自身のツイッターで、こう絶賛した。

「40本塁打。防御率2.82。こんなこと今まで見たことがない」

「ショウヘイ・オオタニが今季これから1試合もプレーできなくなったとしても、私は彼にMVP(最優秀選手)を与える」

 また、大リーグ1年目のオープン戦で打撃不振だった大谷を「高校生並み」と酷評し、その後の活躍で謝罪した米スポーツ専門局ESPNのジェフ・パッサン記者はこうたたえている。

「彼は今、誰もやったことのないことをやっている。前人未到。ベーブ・ルースでさえやっていないことをやっている」

(ライター・牧忠則)

※数字は9月15日現在

AERA 2021年9月27日号より抜粋