過去のつらい出来事がすぐに思い浮かばなくとも、とにかく今、抱えているマイナス感情を日記に吐き出すだけでもよい。感情日記の書き方にルールはないが、効果を上げるには、「自分自身のために」「誤字脱字など体裁を気にせず」「忘れていたその時の感情を呼び覚ましながら」書く。

「だれかを責めても、罵倒しても構いません。無理のない範囲で、ありのままの感情を感じることが大事です。連日でも、とびとびでも構わない。欧米の研究では、1回20分程度を3~4日としているものが多い」

 ただし、何らかの持病を抱えている人は、主治医と相談の上で実施を。

 コロナに振り回される日々はしばらく続くだろう。自律神経を整え、ストレスに負けずに乗り越えていきたい。(ライター・羽根田真智)

AERA 2021年7月19日号より抜粋