Cさん:うちの夫も、男女で違う将来をイメージしているところがあります。男の子は学歴が大切だからいい教育を受けていい会社に入ってほしい、でも女の子は好きなことをやってもいいんじゃないって。でも私は、自分のやりたいことをやらせてあげたいし、本人の選択を優先させたいと思っています。とはいえ、うちの長女が幼稚園の頃は、スカートをはかなかったり、男の子とばかり遊んだりしていました。もう少し女の子らしくしてほしいと心配したこともありましたが。ということは、自分の中にもある種のバイアスがあったのかもしれませんね。

Aさん:たしかに親としてジェンダーバイアスがないように心がけてはいても、息子と娘で違う対応をしているときはありますよね。息子がおかしなことをしても「男の子だからな あ」とママ友と笑って受け流したり。

木村:うちは女の子2人なので、逆に「女の子なのにお行儀悪い!」と思わず言ってしまうことがあります。自分にもいつのまにか無意識にこびりついているバイアスがあるんだろうなって。でもすべてにおいてジェンダーフリー、何がなんでもフィフティフィフティというのとも違うし。

Aさん:性別ではなく個々のキャラクターとして対応していけるといいですよね。

Bさん:ほんとに性別じゃないですよね。うちの長男はおっとりとした性格で争いごとも嫌いだし、男らしくしなさいと言われることにすごく抵抗感があるようです。男だろ泣くな! とか、男なんだからはっきりしなさい、と言われると、なんで? と思うと言ってました。うちの学校の制服は、男子は一年じゅう半ズボンなんですよ。女子は寒ければスカートの下にタイツやスパッツをはいてもいいのに、男子は寒空の下、足を出さなくてはいけない。なんで制服に男女差があるの? 種類にするか、もしくは自由に選ばせてほしいって。

Aさん:うちも年じゅう半ズボンです。高学年になり体格もよくなると、年じゅう半ズボンをはくことに抵抗のある生徒も出てくると聞きます。男女問わず、気候・体調に合った制 服があればと。

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