ラタンや、濃いブラウンのチーク材、バンブー材などを素材に使った家具も、バリっぽさを演出する必需品。さらに南国風のグリーンや、天井のシーリングファンも、いい味付けになるという。

「ハワイのキルトのように、壁に掛けるだけでその国をイメージするアイテムがあるものです。バリ島の場合は木彫りのレリーフ。そうした小物も日本で買えるので、ベッドからシーリングファン、レリーフまですべて揃(そろ)えて、1部屋30万円ほどで完全リニューアルできた依頼もありました」

 一方、サーフィン好きや、カリフォルニアのセレクトショップ「ロンハーマン」のファンの人などが提案をお願いすることが多いという、アメリカ西海岸風のインテリア。

「こちらは木の質感とグリーンがインテリアの鉄則です。海の香りがするような、ブルー系のラグや照明を使ったり、ブラックの金属が使われたチェアやスツールなどの家具との相性もいいです。最後に3D画像にもあるようなグリーンや、グリーンが描かれたアートを飾れば完璧です」

 3D画像のように、天井にも木を張るなどのリニューアルを施せば、イメージは大きく変わる。違うのは、波の音が聞こえないだけ。そんな西海岸な部屋をめざそう。(ライター・福光恵)

AERA 2021年7月5日号