菅原医師が勧める効果的なアクティブレストの方法は、ずばり“感動の涙”を流すこと。意外なことに、笑ったり怒ったりするより、泣くほうが、副交感神経が刺激され、高いリラックス効果が得られるという。

「泣くことで脳の前頭前野の血流が増え、セロトニン神経が活性化します。セロトニンは精神を安定させるホルモンで、抗ストレス作用があり、涙とともに脳の疲労も洗い流してくれます」

 会食やレジャーも制限が続き、自身の感情を解き放つ機会は確かに減っている。

「泣く行為は最高のアクティブレスト。ストレスがたまったときだけでなく、週に1度泣く日を決めて、積極的に脳を休ませるといいでしょう」

(編集部・藤井直樹)

AERA 2021年6月28日号より抜粋