●冬季五輪初の金は表彰台独占 笠谷幸生(スキージャンプ)

 冬季オリンピックでの日本人初の金メダルは、1972年札幌大会スキージャンプ70m級の笠谷幸生。金野昭次が銀、青地清二が銅と続き、表彰台独占の快挙だった。以後、ジャンプは日本のお家芸となり、これまでに金3を含む11個のメダルを獲得。五輪のジャンプで金メダルを手にしている国は、ヨーロッパ以外では日本だけだ。

 日本の表彰台独占は、冬季大会ではこの1回のみ。夏季大会では、1932年ロサンゼルス大会の競泳男子100m背泳ぎ、68年メキシコ大会の体操男子床、72年ミュンヘン大会(西ドイツ)の体操個人総合、鉄棒、平行棒(ともに男子)の計5回ある。

●帰ってきた金15の「水の女王」 成田真由美(パラ水泳)

 パラリンピックの日本人最多金メダル獲得者は競泳女子の成田真由美。中学1年生のときに発症した脊髄炎で両足に障害が残り、車いす生活になったが、パラリンピックには1996年のアトランタ大会から2008年の北京大会まで4大会に出場し、金15個を含む計20個のメダルを獲得。一度は引退したが、16年のリオ大会で日本代表に復帰している。

 オリンピックの日本人最多金メダリストは体操男子の加藤沢男で、1972年ミュンヘン大会と76年のモントリオール大会(カナダ)で金8。最多メダリストは同じく体操男子の小野喬で、金5を含む計13個を獲得。

※月刊ジュニアエラ 2021年7月号より

ジュニアエラ 2021年 07 月号 [雑誌]

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AERA編集部
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