AERAの連載「はたらく夫婦カンケイ」では、ある共働き夫婦の出会いから結婚までの道のり、結婚後の家計や家事分担など、それぞれの視点から見た夫婦の関係を紹介します。2021年6月21日号では、フリーランスPRとしてブランドのSNS更新などを行う漆崎愛さん、コンサルティング会社で資金調達サポートを担当する祥一さん夫婦について取り上げました。

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夫25歳、妻23歳で結婚。長女(2)と3人暮らし。

【出会いは?】新卒で入ったアパレル企業で、夫が妻の1年上の先輩。

【結婚までの道のりは?】新卒で入社した会社で、夫が直属の先輩、妻が後輩だった。妻の入社から数カ月して付き合いだしたところ、妊娠がわかった。1年間の交際を経て結婚した。

【家事や家計の分担は?】フリーランスの妻が、家事の大部分をこなす。夫は洗い物を積極的にするようにしている。家賃や保育園料、食費は夫の口座から引き落とし。妻は必要に応じて夫の口座に振り込む。


漆崎愛[26]
フリーランスPR

うるしさき・あい◆1995年、大阪府生まれ。同志社大学卒業。アパレル企業「カイタックインターナショナル」を経て、「ゲストリスト」でプレスを担当。2021年にフリーランスに転身。複数のブランドのSNSを更新している。ブランドのインスタライブではモデル役をすることもある

 入社1年後に、1年先輩の夫と23歳で結婚、出産しました。学生の頃から、ファッションブランドのプレス(広報)にあこがれていて、ブランドの顔として、SNSでPRするのが魅力的だと思いました。そんな仕事がしたくて入ったけど、最初は営業だったので、任せてもらえたPR業務は限られていました。

 出産のタイミングで休職していたとき、別の会社のプレスルームで働かないかと声がかかりました。ドラマや雑誌のスタイリストが使いたくなる服をプレスルームにそろえる、思い描いた仕事でした。

 ただ、産後3カ月から働くのは大変。社内で搾乳して、冷蔵庫に入れていました。午後7時頃に保育園にお迎えに行くと、子どもがぽつんと待っていました。子どもとの時間をつくりたい、自分一人でどこまでできるのかやってみたいと、25歳で辞めました。今ではフリーランスとして、ブランドのSNSを更新して、インスタライブでモデル出演しています。家庭があるから、チャレンジできました。

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