イベリコ豚の大とろ(筆者提供)
イベリコ豚の大とろ(筆者提供)
レモンはまち(筆者提供)
レモンはまち(筆者提供)
キャベツニザダイ(筆者提供)
キャベツニザダイ(筆者提供)

 最高気温が30度を超える日が多くなってきました。暑くなると食べたくなるのが、香辛料がたっぷり入ったスパイシーな料理ですよね。

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 筆者もスパイシーな料理が大好物。なかでもカレーは別格です。週7日、毎食カレーでもいいくらい、カレーを愛しています。

 知り合いから、「そんなにカレーばっかり食べていたら、体がカレー臭くなるよ」とまで言われたこともありますが、今のところまだ大丈夫のようです。
 
 ところで、実際に食べ物の臭いが体に移ることってあるのでしょうか?

 よく、お酒を飲んだ翌朝や、動物性たんぱく質のとりすぎると体臭がきつくなるなどと言われています。本当なんでしょうか?

 詳しい話は専門の方々にお任せしますが、実は、食べ物によって元々ある臭いを消すといった取り組みはさまざまな形で行われています。
 
 例えば、最近よく聞く「ハーブ鶏」。オレガノやバジルなどのハーブを餌に混ぜて育てた鶏です。鶏の脂肪の酸化を防ぐことで、特有の臭みを抑え、肉質もジューシーになると言われています。
 
 では、筆者も好きなイベリコ豚はどうでしょうか?

 一般には、ドングリを食べて育った豚を「イベリコ豚」と呼んでいるように思いますが、実はイベリコ豚というのは、豚の血統のことです。イベリア種の血が50%以上入った種類のことを指すそうです。

 ドングリの餌を食べて育った最高級のイベリコ豚のことは、正確には「ベジョータ(スペイン語でどんぐりの意味とか)」と呼ぶそうです。
 
「ベジョータ」の特徴は、肉質が軟らかく、脂身もオレイン酸を多く含んでさらりとしているとのことです。

 ハーブ鶏もイベリコ豚(ベジョータ)も、生で食べることはなく、基本的には調理をして食べると思います。なので、肉そのものがハーブやドングリの香りがするかどうかは、我々素人にはわからないのではないでしょうか?
 
 では、生で食べることが多い、魚ではどうでしょうか。

 特別な餌を与えて育てた養殖魚としては、「フルーティーフィッシュ」と呼ばれるものがあります。その名の通り、フルーツを餌にまぜて育てた魚で、「みかんブリ」や「レモンひらまさ」「ゆずカンパチ」「かぼすヒラメ」など各地でさまざまなフルーティーフィッシュが開発されています。

 実際にフルーティーフィッシュを食べたことがある方はご存じと思いますが、これらのお刺し身は、口に入れるとほんのりと餌に混ぜた柑橘系の香りがして、非常に食べやすくなっているのが特徴です。
 

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岡本浩之

岡本浩之

おかもと・ひろゆき/1962年岡山県倉敷市生まれ。大阪大学文学部卒業後、電機メーカー、食品メーカーの広報部長などを経て、2018年12月から「くら寿司株式会社」広報担当、2021年1月から取締役 広報宣伝IR本部 本部長。

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