司会:続いて、記者の方々と深い話をしていきます。まずは海外の記者から質問を紹介します。この1年間の経験で、音楽制作に対する考え方や音楽を通して伝えたいメッセージ、追及する曲のスタイルなどに変化はありましたか?

SUGA:(海外ツアーをせずに)韓国にずっといる生活を続けて、1年3、4カ月経ちましたが、ぼくたちにも大変な瞬間があったと思います。ぼくの場合は、今までのぼくたちの曲を聴き返しながら、慰められたり励まされたりもしました。これまでファンのみなさんがこうやって慰められたんだとわかりました。音楽を見たり作業したりする観点が少し変わりました。かつて自分はいろんな音楽を聴くなかで、音楽を始めることになったわけですが、これからはぼくがそういう存在となるように、責任感を持って音楽を作らなければならないと思いました。また、この1年間、つらい記憶よりはより良く成長できる機会になったので、個人的にはよかったと思っています。

司会:「Butter」で一番気に入っている部分はどこですか?

V:聴いた方の気分が盛り上がって楽しめるところが気に入っています。一つ選ぶとしたら、他のメンバーのパートよりは、ぼくのパートがすごく目立つのではないかと思って、気に入っています(笑)。

JIN:ぼくも自分のパートが気に入っています(笑)。

司会:他のメンバーのみなさんには聞かないことにします(笑)。デビュー当時は、テレビクルーが自分たちを見分けられるように、名前の書いたラベル(ゼッケン)を付けていました。RMさんは以前、いつかカメラマンが自分たちの名前を覚える日が来たら、本当にかっこいいとおっしゃっていました。グループとしてだけでなく個々のアーティストとしても世界的に認知されるようになった今、どのように感じていますか?

RM:そうですね、ぼくたち一人ひとりの名前を覚えてくださる方も多くなっているので、光栄です。カメラマンだけでなく、他のスタッフの方々も知ってくださっています。ただ、ぼくたちはダンス映像を撮ったりするときにゼッケンをつけて踊っています。これからもそれは続けたいと思います。

(編集部・小林佳世)

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