佐藤:算数なんて5、6年にもなると見ても親は解けないですよ。でも「わが子がこのテキストを使えるかな?という視点で見てもらいたいですね。

安浪:そうですね。でも家庭教師の立場から言わせていただくと、塾のテキストって子どもにとってやりやすい設計になっているものってほとんどないんです。解答スペースが狭くて書きづらかったり、解説があまり丁寧に書かれていなかったり。

佐藤:私は算数のテキストを受け取ったら問題を全ページコピーして、字が小さいときは拡大コピーをして、問題を一題ずつはさみで切って、ノートに貼っていました。こうすると、テキストとノートを見比べる手間が省けますし、ゆったり式や図を書くこともできて一石二鳥です。

安浪:私も図形問題はノートにある程度の大きさで書き写させます。小さい図にごちゃごごちゃ線を書いていると必ず間違えるので……。

佐藤:そうですね。計算をするときも、図を書くときもスペースを広くとるだけでミスが減りますし、後で見てもプロセスもわかりやすいので復習しやすいですね。

安浪:佐藤さんのワザはまだまだお聞きしたいことがたくさん!また改めてじっくり語り合いましょう。

※佐藤亮子さんと安浪京子さんの共著『親がやるべき受験サポート』(朝日新聞出版刊)では、さらにお二人のワザがたくさん紹介されています。ぜひ参考にしてみてください。

親がやるべき受験サポート

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AERA編集部
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