ハイハイなど、自分で動けるようになった頃から気をつけたいのが誤飲です。床に落ちている物を食べてしまうことがあります。キラキラと光る物は特に気をつけたいところ。赤ちゃんが日中過ごす部屋の掃除はこまめに行い、飲み込めそうな物を取り除きます。

 掃除をする時は、大人もハイハイの姿勢で、子ども目線で部屋を見るようにしてください。テーブルの下や、シンクの隙間など、子どもは手が小さいので、隙間に入り込んだピアスなどを見つけることも。光ると気になり、手でつかみ、口に入れてしまうのです。ホッチキスの芯を食べてしまったと、病院を訪れる子どももいます。

 ある日突然つかまり立ちができるようになり、テーブルクロスをひっぱることも考えられます。上に置いてあるものが子どもに降りかかることもあります。

 意外にも、両親の実家へ帰った時の方が、事故が起きやすいということも。祖父母の目もあるからとママやパパが安心してしまい、目を離しがちになるからです。たまに訪れる祖父母宅の場合、自宅ほど事故予防がされていません。おまけに、見慣れない物がたくさんあるので、子どもは興味津々です。祖父母がテーブルに置いていた薬を飲んでしまう子もいます。たとえ実家であっても、常に誰かが赤ちゃんを見守ることが大切です。

【ベランダ】
落ちる事故が多い。子どもが登るような台になるものを置かないようにする。

【浴室】
転ぶ、溺れる事故に気を付ける。お湯を張ったままにせず、鍵をかけられるようにする。

【キッチン】
フライパンや炊飯器、ケトルを倒してのやけどに注意。切ったり、刺したりする事故も。

【寝室】
大人用のベッドから落ちる、ブラインドのひもによる事故など。ピアスなどを誤飲することも。

【リビング】
テレビが倒れてきたり、ソファから落ちたり。薬やおもちゃの誤飲、テーブルで頭を打つことも。

(フリーランス記者・宮本さおり)

※アエラムック「AERA with Baby 解決!子育ての基本の悩み」より