山崎:この映画ではサラの周囲の人たちもしっかり描かれていて、助け合うことの大切さも伝えてくれますね。私自身、訓練は好きなことですから苦にならないんです。でも支えてくれる方がいたからできたことです。

ウィンクール:この映画では、地球から飛び立つ宇宙飛行士を描きましたが、すべての女性は同じように飛び立つことを考えていいと思います。自由と解放ですね。それから今、宇宙開発が火星や金星に住む方向になっていますが、やはり人間は地球に住むことを前提に生まれていると思うので、もっと地球を大切にしましょうということも言いたいです。

山崎:宇宙に行く前は、宇宙が憧れの場所でした。宇宙に行ってみたら、広い宇宙で輝いている地球の方が憧れの場所になりました。だから本当に地球を大切にしたいな、と思います。でも、私は、やっぱり火星まで行きたいですけどね(笑)。

(コラムニスト・矢部万紀子

AERA 2021年4月19日号

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矢部万紀子

矢部万紀子

矢部万紀子(やべまきこ)/1961年三重県生まれ/横浜育ち。コラムニスト。1983年朝日新聞社に入社、宇都宮支局、学芸部を経て「AERA」、経済部、「週刊朝日」に所属。週刊朝日で担当した松本人志著『遺書』『松本』がミリオンセラーに。「AERA」編集長代理、書籍編集部長をつとめ、2011年退社。同年シニア女性誌「いきいき(現「ハルメク」)」編集長に。2017年に(株)ハルメクを退社、フリーに。著書に『朝ドラには働く女子の本音が詰まってる』『美智子さまという奇跡』『雅子さまの笑顔』。

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