増える小学生の「2型糖尿病」 学校での尿検査は腎臓病から生活習慣病発見が目的に (2/3) 〈AERA〉|AERA dot. (アエラドット)

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増える小学生の「2型糖尿病」 学校での尿検査は腎臓病から生活習慣病発見が目的に

松田慶子AERA
学校の健康診断結果から、子どもの健康についてさまざまなことがわかる(写真/gettyimages)

学校の健康診断結果から、子どもの健康についてさまざまなことがわかる(写真/gettyimages)

●コミュニケーションの機能もチェックします

「耳鼻咽喉科の検査は、耳・鼻・のどの異常を調べる検査と、聴力検査の2種類ですが、健康診断では、コミュニケーション機能の問題も確認しています」

 さまざまな学校の校医を務める大島清史先生が説明します。

「聞く・理解する・話すといったコミュニケーションには、耳や口、のどの働きが必須です。その機能を確認する方法として、健診では名前を言ったりあいさつをしてもらったりします」(大島先生)

 近年、とくに大島先生が気になるのは、家族間のコミュニケーション不足だといいます。

「健診で指摘された点について、家庭でのお子さんの様子を聞いてもよくわからないなど、家庭でのコミュニケーション不足を感じる場面が多いのです」

 コミュニケーションが少ないと、親も子どもの異常に気づきにくくなってしまいます。

「保健調査票を記入する際に『先生のお話は聞こえている?』など、お子さんと話しながら記入してみましょう。会話こそ耳やのどなどにたっぷり刺激を与え、その機能を促進します。ぜひ、意識してみてください」

●日々のケアの積み重ねで 健康な歯を守りましょう

 歯科の健診では、むし歯のチェック以外にも多くの検査を行っています。

「顔面の状態を確認し、次に顎の関節に触りながら口を開閉したときの動きを調べ、歯列やかみ合わせの状態も検査します。さらに歯石や歯垢の付き方、歯肉の状態を検査し、ようやくむし歯をチェックするのです」

 こう話すのは、日本学校歯科医会常務理事の澤田章司先生です。「学校健診で突出して見つかるのが、むし歯と歯肉炎です。近年は、顎関節症や、歯列が上下でずれている子どもが増えつつあるのも気になります」(澤田先生)

 生活環境の変化から、子どもの口腔環境も変わってきています。

「『健康は口から』といわれるように、きちんとケアを行うことは、体をすこやかに保つことにつながります。歯みがきは、毎食後にデンタルフロスを使うのが理想ですが、難しいなら夕食後だけでもしっかりみがきましょう。また、学校が給食後に歯みがきの時間を設けていないなら、うがいだけでもするように伝えるといいですね」


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