木下レオン(きのした・れおん)/1975年8月12日生まれ。福岡県出身。会社員、飲食店経営を経て占い師一本に。四柱推命、九星気学をもとにした独自の占術で占う(撮影/今村拓馬)
木下レオン(きのした・れおん)/1975年8月12日生まれ。福岡県出身。会社員、飲食店経営を経て占い師一本に。四柱推命、九星気学をもとにした独自の占術で占う(撮影/今村拓馬)

突然ですが占ってもいいですか?」で話題の占い師・木下レオンさん。AERA 2021年4月12日号で、人生を良い方向に変える方法を語った。

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 番組の赤羽の飲み屋街での初めてのロケは、緊張しましたね。占いに自信はありましたが、頼まれていないのに「占ってもいいですか?」と切り込んでいくのは僕も初めて。過去や悩みを言い当てて相手が心を開いてくれれば、信頼関係が築ける。だけど、心を開いてくれなければそこでおしまいです。その問題は常にあって、いまも難しいな、と思うこともありますよ。

 でも、僕が時に強い言葉を使うのは、本気で解決策やアドバイスを伝えたいから。僕自身が本気だからです。

 たとえいま、金運、恋愛運、対人運などが恵まれなくても、行動次第で運命は変えられます。だけど、占いで「今年は最高と出たから」と待っているだけで努力をしなければ、何も起こりません。一方で、努力もし過ぎたら鬱になるかもしれない。人生にはいいことも悪いこともあって、リズムがあるから、占いをひとつの窓口として活用してほしい。

 コロナ禍の悩みはさまざまだと思いますが、ひとつ言えることは、「自分が」「もっともっと」と思えば、余計苦しくなる。まずは感謝を知ることです。そして、心を磨いてほしい。心に器がなければ、運も入りません。ネガティブなこともポジティブな思考に変換できれば、人生は良い方向に進んでいきます。

 僕自身、若い頃は感謝を知らないくそったれでした。だから、大変な目にもあいました。胡散臭い目で見られるから占い師と思われたくない時もありました。占いに使命を感じるようになったのは、40歳を過ぎてからです。

 番組を見て誰かの悩みに共感して、「ああよかったな」と納得して、日常に戻っていってほしいと思っています。

AERA 2021年4月12日号