3月9日に調査会社ユーガブが4656人を対象に実施した調査によると、「インタビュー後、王室とヘンリー夫妻のどちらに同情しますか」についての回答では、18歳から24歳までは王室が15%で夫妻が48%、50歳から64歳は46%と13%と逆転。65歳以上になると、55%と9%と大きく差が開く。女王の勤勉で献身的な奉仕ぶりを長く見てきた中高年は女王への敬愛の念が強く、若い層はヘンリー王子メーガンさんの権威にチャレンジする姿勢に自由と勇気を感じるのだろう。

 また9日の「メール・オンライン」のテレビ視聴者1056人を対象にした調査結果は、それぞれのロイヤルの評価を明らかにした。それによると、女王が2ポイント下がったものの、それ以上に目立ったのがヘンリー王子の15ポイントダウン。ロイヤルの中で最も下げ率が大きかった。メーガンさんが6ポイント下がったのに比べても際立つ。

 ヘンリー王子は、女王、父、兄、義理の姉を痛烈に批判した。「父と兄は王室の枠にとらわれて、気の毒だ」という意味あいのことを言い放った。しかし、父は結婚式の礼拝堂で、トーマスさんの代わりに花嫁の手を引いてくれた。経済的援助もあったはずだ。義理の姉キャサリン妃を「お姉さん」と呼んで慕い、妃の手料理を幾度も家族と一緒に楽しんだはずではないか。女王はじめ家族は、何かとトラブルを起こすヘンリー王子を長く支えてきた。当初はヘンリー王子はメーガンさんの影響を受けているだけと王子を擁護する見方が多かったが、次第にヘンリー王子への失望が広がっている。母ダイアナ元妃の悲劇を繰り返しウリにするのはもうやめた方が良い、との声も上がっている。

 テレビ番組が放送される数日前の3月2日、タイムズ紙はメーガンさんがケンジントン宮殿で暮らしていたころパワハラ行為があり、職員2人が辞職に追い込まれたとする王室関係者の話を掲載した。精神的に追い詰められ、泣き出したり、震えが止まらないと同僚にもらしたりする職員もいたという。スタッフが上層部に報告しようとしたところ、ヘンリー王子から「ことを荒立てないように」と懇願されたとある。

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