これからも仕事のスリム化を心がけ、家族の時間を多く持ちたいと思っています。

妻:坂井かおる[33]
公立小学校教員

さかい・かおる◆1987年、島根県生まれ。大学卒業後、小学生の学習塾に勤めながら教員免許を通信教育で取得。2012年から小学校教員として働き、現在は小1の担任を務める

 私たちは26歳で結婚しました。社会人としては経験が浅かったので、仕事がある程度軌道に乗ってから子どもを持ちたいと思っていました。3年前に息子が生まれてから、小学校で担任をする上でも親御さんの気持ちがよりわかるようになり、視野が広くなったと感じています。

 昨年、緊急事態宣言が出て小学校が休校になりました。学校の再開後、今まで以上に忙しくなり、夏休みもなくなることがわかっていたので、「前準備」をしました。食材キットの宅配サービスの依頼や、部屋の収納の見直しです。それでも手が回らないことがあり、あれもこれもとピリピリしてしまうこともあります。その雰囲気は息子にも、学校の子どもたちにも伝わってしまうため、仕事も家事も、力を入れるところと抜くところを覚えました。

 特に、息子は今イヤイヤ期のさなか。自分に余裕がなくても、1日15分だけでも息子と向き合って、ぎゅっと抱っこをする。そんな時間を作っています。(構成・小野ヒデコ)

AERA 2021年3月8日号