大きな写真が迫力のこのコーナーは圧巻。ドラマと同じく黄色い境界線が2人を隔てる(撮影/写真部・高野楓菜)
大きな写真が迫力のこのコーナーは圧巻。ドラマと同じく黄色い境界線が2人を隔てる(撮影/写真部・高野楓菜)
オフショット(撮影/写真部・高野楓菜)
オフショット(撮影/写真部・高野楓菜)
再現された舎宅。テーブル、カーテン、カーペットなどは実際に撮影で使った(撮影/写真部・高野楓菜)
再現された舎宅。テーブル、カーテン、カーペットなどは実際に撮影で使った(撮影/写真部・高野楓菜)

 中毒者が続出した「愛の不時着」が展示でも楽しめる。“沼”住民であるコラムニストが、一足先に鑑賞した感想を率直に綴る。ネタバレ要注意! AERA 2021年1月25日号に掲載された記事を紹介する。

【写真】ふたりのオフショットの展示も!

*  *  *

 こんにちは、「ヒョンビン沼に168時間ひたる」という記事を昨夏、アエラに書いたものです。「愛の不時着」発でヒョンビン探しの旅に出た方々を「沼仲間」と認定させていただきました。今回はこう認定します。2021年1月1日、あなたはとても幸せな気分でしたよね。

 そう、ヒョンビンとソン・イェジンが8カ月前から交際し、双方が認めているという韓国メディアの特ダネ。おさらい代わりに、まずヒョンビンの所属事務所のコメントを。「ドラマの撮影が終わった後も互いに良い感情を持ち、恋人に発展した」。続いて、ソン・イェジン本人のインスタグラムのコメント。「なぜこんなに恥ずかしいのでしょうか。ふむ、うむ、う~む。はい、そうなりました。はは」

■いきなり目が釘付け

 そもそも「愛の不時着」ファンは2人を「ドゥリカップル」と呼んでいて、それは「リ・ジョンヒョク」「ユン・セリ」にある二つの「リ」からなのだけど、日本でも「本当に交際していてほしい」というつぶやきは「#ヒョンビン」の定番だったわけで、とにかくおめでとーー。

 と、ここからは「愛の不時着展」の話。「未公開写真約250点」「衣装やピアノなど実際に使った小道具」などが主催者の推しで、確かに素敵だが、沼の住人としてのおすすめは映像だ。

 入るとすぐ、台本読み合わせ映像が待っていて、あの人民班長が「だって彼は顔が特別だもの。天然記念物を保護するのと同じ発想だと思わない?」と2話の台詞を読んでいた。次の瞬間、照れまくりのヒョンビンが映る。いきなり、目が釘付け。

 少し進むと写真や小道具、メイキング映像を2話ずつ掲示するコーナーに。YouTubeにある映像も多いが、まとめて見ると楽しい。ナレーションのように入る字幕(日本語訳付き)が良くて、気づけばまたも釘付け。

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矢部万紀子

矢部万紀子

矢部万紀子(やべまきこ)/1961年三重県生まれ/横浜育ち。コラムニスト。1983年朝日新聞社に入社、宇都宮支局、学芸部を経て「AERA」、経済部、「週刊朝日」に所属。週刊朝日で担当した松本人志著『遺書』『松本』がミリオンセラーに。「AERA」編集長代理、書籍編集部長をつとめ、2011年退社。同年シニア女性誌「いきいき(現「ハルメク」)」編集長に。2017年に(株)ハルメクを退社、フリーに。著書に『朝ドラには働く女子の本音が詰まってる』『美智子さまという奇跡』『雅子さまの笑顔』。

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