このような状況を招かないようにするためには、冬期講習が終わっても、一定の負荷(勉強量)をかけ続けることが必要です。

 特に必要なのは過去問。第一志望だけでなく、前受け校、第二・第三志望の過去問もスケジュールにうまく組み込んでいきましょう。

 また、勉強以外の体力づくり(マラソン、なわとび)なども取り入れ、生活のメリハリをつけることも大事です。

Q:本番で気を付けることは何でしょうか?

A:体調の変化などの「想定外」に対応するための準備を万全に

 もっとも悔いが残るのは、「緊張しすぎたり、体調の変化によって思うように力が発揮できなかった」場合です。

 入試本番は小学生にとって人生でもっとも緊張する時間のはず。緊張や気負いから入試当日に初潮が始まったり、下痢になったり、本番中に鼻血が出たり、といった思わぬ体調の変化が起こることが考えられます。親がすべきことは物理的な体調変化に陥った場合に対する「道具」を与え、「対処法」を教え、「安心」させること。

 薬やティッシュ、ナプキンなどを準備し、使い方も説明しましょう。備えあれば憂いなしです!

(構成/AERA with Kids編集部)

※「AERA with Kids冬号」ではそのほかにも安浪先生による、「志望校の出題傾向に狙いを定めた過去問分析の方法」も紹介しています。最後の仕上げに役立ててみてください。

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高濱正伸,宝槻泰伸,安浪京子

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AERA編集部
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