■第1幕はパフォーマンス。メンバーが語る見どころは?

宮舘が印象に残っているシーンは、舞台にはなかった、映画ならではの演出。第1幕のパフォーマンスの1つ「組曲」だ。「雨に打たれながら踊るんです。最後にそれぞれが雨に打たれている表情も印象に残っていますね」。

目黒は冒頭の殺陣を挙げる。「僕たちがステージ上で殺陣をしている、その動線を縫うように撮ってくださったので、普段は絶対見られない角度からの滝沢歌舞伎を楽しみにしていただきたいな」。

この“舞台では見られない角度”については、幾人ものメンバーが言及した。

渡辺翔太(28)も、「これまで舞台を観たことある人も、この角度からこのシーン観てみたかったんだよねっていうのがあると思う」と語る。「映画の良さがしっかり出ているかな。舞台の客席だと、視界の限界があるんですけど、その限界をちゃんと超えてきた。初めて見る方にも優しい」。

岩本照(27)の「普段見られない角度から見られる。えっ、これ、客席側じゃない?っていうのが見えたりしちゃう」という発言に、司会者が具体的な場面を尋ねると、佐久間が答える。
「殺陣では、カメラさんがステージにのぼって、自分たちの後ろ姿を撮るときがあったんです。殺陣で戦っているなかで、観ているお客さんを守りながら戦っているような絵に見えたりするんじゃないかな?」

映像ならではの角度、という点では、上半身裸のメンバーらが腹筋に負担のかかる姿勢で太鼓を打ち鳴らしつづける「腹筋太鼓」も迫力満点。滝沢歌舞伎の名物とも言えるパフォーマンスで、ステージ上で撮影されているため、映画では観ている側もあたかも太鼓を叩くメンバーのなかにいるような感覚になる。そこに司会者が言及すると、阿部が「間近で腹筋見られているよう」だったと明かした。

「今回、一番すごかった腹筋は?」の質問に、すっと右手を挙げたのは佐久間。若干驚きの表情を向けたメンバーたちを尻目に、にこやかに「岩本です!」と答えて、会場を笑いの渦に巻き込んだ。
筋トレが趣味で、体脂肪率が低いことで知られる岩本には「普通の人にはない筋肉がいっぱいある」とラウールが言うと、岩本本人も「バッキバキにしといたんで。腹筋も楽しんでいただければ」と笑顔で言い添えた。

そのとき突然、ラウールが「康二くん、カゲめっちゃ描いてましたよね」と発言。9人中、最も腹筋が割れていないといわれる向井は、「おいおい、シャドー(でお腹に筋肉を)描いたの言うんじゃないよ!」と慌てた様子で返してみせたが、「そうなんですか?」「ほんとに?」と言うメンバーには、「描いてませんよ!」「ちゃんと自分の筋肉ですよ!」と否定。レポーターから「もしかしてやっちゃったんじゃない?」と聞かれると、「まあ、やっちゃってたらおもしろいよね」と返して一同を笑わせ、すかさず佐久間が「それを確認するためにもね、ぜひ劇場に!」とアピールした。

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第2幕は時代劇・鼠小僧