ピルの飲み忘れを防ぐ「Popit」は、今年11月に予約販売が始まったフィンランド発の商品だ。錠剤シートを数センチ四方のデバイスに挟んでセット。錠剤をカチッと開けると、デバイスが振動を検知して服用したと判断する。連動するスマホアプリが飲んだことを記録するので、飲み忘れると警告音で知らせてくれる。

 最近、新たな生理用品として注目されている月経カップと、それを消毒するための容器もある。レンジでチンできるシリコーン製の折り畳み式だ。

「月経カップは、実はアメリカでは1930年代からある商品ですが、最近改めて注目されるようになった。でも、煮沸消毒するのに鍋を使うのは抵抗があるし、手間もかかる。この消毒カップなら、ずぼらな私にも手入れが簡単です」(エスコラさん)

 バイブレーターもハンズフリーになったり、柔らかいシリコーン製になったりと進化している。店内にあった桃色のバイブ「Eva」はおしゃれな置物のような雰囲気で、一見するとそれとわからない。(ライター・井上有紀子)

AERA 2020年11月16日号より抜粋