占師、作家 しいたけ.
占師、作家 しいたけ.
※写真はイメージ(gettyimages)
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 AERAの連載「午後3時のしいたけ.相談室」では、話題の占師であり作家のしいたけ.さんが読者からの相談に回答。しいたけ.さんの独特な語り口でアドバイスをお届けします。

【絵でわかる】しいたけ.流“タイプ別トラブル回避法”

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Q:6月からカメラを始めて、今後ポートレート撮影をしていきたいと思っています。仕事は派遣社員で不安定ながらも続けていますが、このところ今までではありえないミスをするようになり、契約を切られるかもしれません。カメラの道はものすごく楽しい!コレだー!と思ったけれど、突き進んで大丈夫?と不安です。(女性/派遣社員/46歳/やぎ座)

A:やぎ座の集中力は、12星座中トップレベルです。好きなことに没頭していると、周囲の音が聞こえなくなる時間があります。僕はそれを才能と呼びたいんだけど、その人の社会生活を壊すレベルまで没頭してしまうことがあるんですよね。やっていきたいことと、今ある生活のバランスをどう取っていくか。それがちょっと課題ですよね。やぎ座が飛躍するには、二つのことを同時にやる試練が訪れます。

 僕のアドバイスとしては、まだ一つの仕事を切って次の場所に移動する時期ではないような気がします。「ただ今の仕事を続ける」わけじゃなくて、自分の意識を「ひとりの自営業者として、ここでいろいろなことを学ばせてもらっている」と切り替える。

 何か専門的な技術を仕事にしていく上で、バランスを取ることは、欠かせないことのように思います。予算とか、他の人の依頼に対してどう応えるかとか。それらと、自分の追求したいことを両立させるバランス感覚は、一番必要なスキルになります。

 そのためにやってほしいのがミスの分析です。こういう場面で追い詰められてミスを連発しやすくなる、これを冷静に日記やメモ帳に書いていく。「ミスしてこういう心境だった。こうフォローした」とか。自分をカメラで撮る感じで冷静に見ていく手段が「紙に書くこと」なのです。

 紙に書いて自分のことを客観的に見られるようになると、ピンチの時もしぶとくなれます。ピンチの分析を自分で前もってできているわけだから。「今回はこういうパターンを試してみよう」と余裕すら生まれる。少しずつ余裕が出てくると、相手の注文に対して「まぁまぁ当たり」の対応ができるようになります。

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しいたけ.

しいたけ./占い師、作家。早稲田大学大学院政治学研究科修了。哲学を研究しながら、占いを学問として勉強。「しいたけ. 公式サイト」では月刊占いやコラムを連載中。 https://shiitakeofficial.com/

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