ビデオ通話を常時接続で「コミュ不足」解消する企業も 監視ではなく「声かけ」しやすさに重点 (2/3) 〈AERA〉|AERA dot. (アエラドット)

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ビデオ通話を常時接続で「コミュ不足」解消する企業も 監視ではなく「声かけ」しやすさに重点

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高橋有紀AERA#仕事#働き方
ディーシーティーデザインでは作業用のパソコンとは別にタブレットを用意し、9時から18時までスカイプで3人の映像をつないでいる(写真:ディーシーティーデザイン提供)

ディーシーティーデザインでは作業用のパソコンとは別にタブレットを用意し、9時から18時までスカイプで3人の映像をつないでいる(写真:ディーシーティーデザイン提供)

「今年2月、オフィスが広くなって机と机の距離が空き、雑談がしにくくなったんです。そこで同僚3人で『積極的立ち話』活動を始めたのが最初のきっかけです」

 気が向いたタイミングで誰からともなく窓際付近に集まり、コーヒーを飲みながら立ち話するだけ。これがリフレッシュを兼ねて職場内の情報共有の場になると好評で、3月以降に始まったテレワーク下でも同じような機能を持つ場が作れないかと考えた。

「普段はチャットで雑談しますが、毎月3のつく日の午後3時には、チャネル内にビデオ会議室を開きます。ビデオ通話のほうがよりリアルな雑談に近いですから」

 4人ぐらいがポツリポツリと現れ、30分ほどしたら三々五々仕事へと戻る。「雷すごいね」とたわいもない話で終わるときもあれば、「広報でこんな企画したいんだけど、どう思う?」と部署を超えた相談が交わされることもある。

「椅子をくるっと回して後ろを振り返れば誰かと話せる、それと同じような、もしくはそれ以上のコミュニケーションの量と質をオンラインでも担保したい」(高橋さん)

 後々は、部門間を横断的につなぐナレッジ共有の場になればと期待を寄せる。

 最後は、テレワークで急増するメールやチャットに関する悩みだ。

「言い回しにカチンときても、発せられた声ならすぐに消えてしまいますが、メールやチャットは文字として残るので何度も読み返してしまって、モヤモヤが残る」(40代女性、会社員)

 メールやチャットでニュアンスが伝わらずにトラブルになる例は昔からあるが、テレワークで顔を合わせる機会が減った今、文面にはさらに気を配る必要がある。

 副詞の使い方に気を付けて、とアドバイスするのは『リモートワークの日本語』の著書がある国立国語研究所の石黒圭教授だ。読んだ相手がカチンとくるような書き手の自己中心的な気持ちは、副詞に表れやすいという。

「副詞は決して添え物ではなく、書き手の先入観が表れます」


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