卒業後は乃木坂の看板が外れ、白石麻衣個人として活動することになる。

白石:自分を囲む環境は、今までとは全く違うものになるだろうなと思います。卒業したメンバーと会って話したときも、みんな「最初は楽屋が一人ぼっちで寂しいよ!」と言っていて……(笑)。今まではメンバーが同じ楽屋で会話できていたから、何事にも安心感を持てた部分はあると思うんです。個人になったらメンバーに頼らず、自分で解決していかないといけないので、そこはチャレンジですね。

 逆にこれまでと変わらない部分もあると思います。それは……あまり考え過ぎないところでしょうか(笑)。

 俳優業のほか、モデルや音楽の仕事にも意欲を見せる。

白石:まだ、自分で「これ!」と決めるような段階ではないのかなと思います。可能性を狭めずに、まだまだいろいろな仕事に挑戦していきたいですね。

 人間的には、今月で28歳の誕生日を迎えるので、与えられたことをこなすだけではなくて、ちゃんと意思のある女性になることが目標です。

(ライター・澤田憲)

AERA 2020年8月24日号