この夏は多くのプールが入場制限を行っているので、事前にホームページなどでチケットの購入方法や感染対策などをチェックして行くのが賢明だ。

 高山医師が感染リスクの低い活動として挙げたのが「自家用車で直行するキャンプ」だ。ただ、キャンプ場を利用する場合は、トイレやシャワーなど共用スペースなどでの感染防止対策は必要だという。

 日本オートキャンプ協会は6月に新型コロナ対応のガイドラインをまとめ、利用者が講じるべき対策も8項目挙げた。一般的な感染対策に加え、通常は地域経済の活性化のため、食材などはキャンプ場近くでの購入を呼びかけているが、現在は自宅周辺での買い物を勧めている。

 同協会の堺廣明事務局長によると、コロナ禍の影響でキャンプは初心者の利用も増えているといい、「家にこもっていたので、子どもを開放的な場所に連れて来られてよかった」「ストレスが解消された」という声もよく聞かれるという。

 ここ数年のキャンプ人気で一部施設では予約が難しいが、根気よく探せば混雑していないキャンプ場も見つかるとのこと。

「世の中が便利になり、IH調理も増えて火を見たことのないお子さんもいます。コロナの影響で自宅に閉じこもってテレビやネットなどデジタル漬けの毎日だからこそ、キャンプの価値が高まっています。キャンプ場も利用者も感染対策を講じながら、子どもたちに多くの自然体験をさせてあげたい」(堺さん)

(編集部・深澤友紀)

AERA 2020年8月3日号より抜粋