唾液中のIgAの分泌量を増やすには、唾液腺マッサージのほか、適度な運動や発酵食品、食物繊維を多く含む食事をとることも重要だという。

 鶴見大学歯学部の花田信弘教授はこう話す。

「歯周病はゆっくり静かに進む病気。慢性疾患のリスクがあるといっても、これまでは治療に急を要さないイメージがあったかもしれません。ですが、新型コロナの第2波の心配もあります。感染症対策のために、すぐにでも口腔ケアに取り組むべきです」

(ライター・井上有紀子)

AERA 2020年7月13日号より抜粋